酷すぎる大学の特別講義。二、三日目の文句。

気づけば二週間が経過し、記憶の彼方どころか、もう永遠に開かれることのないタイムカプセルとして封じ込めたいこの日々を綴ることから、僕は無意識に逃げていた。
しかし、逃げるわけにはいかない。人間は後悔して、そこから学ぶことかできる生き物である。
故にこんな残念な三日間でも教訓に出来ることを、数少ない読者に伝える。

という大義名分でてきとーに終わらせよう。


前回までの、あらすじぃ!

我が大学と他大学が連携した特別講義なるものは、実は単位を餌にすることで、参加料金30000円を搾取し、学生たちの考えをあわよくば搾取しようとする大人の汚い部分が丸見えなイベントだった!
そうとも知らず参加してしまった僕は、段取りの悪さと主催者の態度の劣悪さ、そして同じ班の参加者に絶望することになる。
さて、そんな出鼻をスレッジハンマーで挫かれた僕が待ち受けるものとは如何に!!?

本編

「コミュニケーション」とは、
互いの意思を伝えるための能力の総称である。

その能力が欠如していることに、僕は絶望した。こんなにも伝わらないものなのかと。

彼らのコミュニケーション能力の無さには、絶える望みなんて端から存在していないのかもしれない。

僕が何回
「「これ」っていうのは、○○のことやんな?」
と確認したかわからない。少なくとも両手両足では足らない。
指示語ってのはわかる。「これ、あれ、それ」と省略することで、いちいち言葉を紡がなくてもいい言語のシステムだ。
だが、それは意志が伝わらなければ意味がない。
仮に
「いや、それは○○君に話してたことで...」
と言われたとしても、グループワークというものを全く理解していない。まぁ僕が真にグループに 入っていたかどうかはわからないが。
そんなこんなが続くもんだから、わざわざメモ帳に色々と書かなくてはならなくなった。お陰でメモの良い練習にはなった。
(ちなみにこのメモ練習は、数少ない本講義の僕のメリットである。)

更に、僕が意見を出しても必ずといって良いほど否定する。半分妬みだからそれはどうでも良いけれど、自分の意見を全然曲げないところがなんともなぁ。
彼らは、色んなものに対して悪いところを見つけられる能力に長けているんだろう。そのせいもあるかもしれない。
まぁその点、こんなことを書いている僕も人のことは言えないが、悪いところを見つかられるということは、隠れたデメリットを消せるという意味では素晴らしい能力だとは思う。それが自分にも向けられればの話だが。

夜中に集まって発表内容の最終仕上げ。
夕飯前の時間に、急遽違う企画を考えないかという意見が出た。たまに先生によるアドバイスが貰えるのだが、その影響だろう。
だがます無理だ。どうせ良いものにならないなら、今まで構成してきたのを発表する方がまだましというものだ。
色々と話していた結果、何とか軌道修正に成功。だが失った時間は戻らず。リスタートしようとする時刻はすでに日を跨いでいた。

僕はやることがないので、何か困ったことがあれば動けるように仮眠。発表も彼ら三人のうちの二人がするという。
もう勝手にしろ。

翌日。目が覚めると
何と!
オールナイトで荒野行動しているではありませんか!
オールナイトで荒野行動をパーリナイだ!

発表の時間は昼を過ぎてから。
昼食はいつも班で食べていたのだが、片付けをして
いざ皆とランチタイムだ!
と思っていたら、班員が全て消えるという事態。おいおい、まさか集団迷子ってか?まぁ見捨てられたってことだろう。

その昼休み!
僕はその現地のお店にポケモンショップがあることを知っていたのだ!
ポケモンショップだぜ?行かなきゃ損だろうよ!
しかもタイミングよくソロにしてくれたんだ!
僕は急いでショップへ向かい、ポケモンアイマスクを買ったんだ!
やったぜ!ゲットだぜ!

(ちなみにこれが来てよかった最大の思い出である。)

後の発表はまぁ形にはなり、何事も話さずに解散。


唯一後悔があるとすれば、別の班で仲良くなった人と連絡先を交換すればよかったということである。これからこんな機会があれば是非交換しておこう。



ってな感じの三日間でした。
記憶が新しければもっと分かりやすく伝えられたのかもしれないが、モンハンが楽しすぎたのがいけないな。


皆も詐欺まがいの講習には気を付けよう!