アイデンティティって大切だなって話

アイデンティティとは

「自分」だ。

何者でもない、替えの効かない「自分」
これが俺だ!と胸を張って言えるものをあえて言語化したのが「アイデンティティ」である。



それがあれば、何か良い感じがするよね。でもそれが失われる感覚に陥る時が誰でも2つある。

それらが「失恋」と「失業」。

前者は「この人のパートナーだ!」というアイデンティティが無意識に生まれ、失恋した時にアイデンティティがなくなる。
さっきも言ったように、「アイデンティティ」は「自分」だ。その自分を他人に依存してしまうという点では、しばらく交際してから振ることは、相手を消失させるのに等しい心理的負荷をかけることになる。

だからと言って、冷めた人のためにわざわざ付き合ってやる必要はない。お互い人な訳だから、それは自由だ。
アイデンティティを他人に依存してしまう事がダメなのだ。そんなの自分が無いのに等しい。



後者は、ドラクエとかMMORPGをやっている人ならわかるんじゃ無いだろうか。

「俺は魔法使いだ!」みたいに、職業を決めてそれを全うする。人生がドラクエなら分かりやすいのだが、残念ながらそうはいかない。ドラクエに失業はないのだから。
仕事を半年や一年していると、その仕事に慣れてくる。慣れた仕事は自信となり、やがて自身となる。つまりアイデンティティになるわけだ。
だからこそ、その仕事を盗られることを恐れて、若者の可能性を潰す人が出てくるんだよなぁ。

それは置いといて

仕事はスキルだから、それでアイデンティティにしてもいいと思う。恋人が離れ失うこととは違い、技術が自分から消えることはほとんど無い。記憶喪失にでもならない限り。
だけど、仕事には肩書きがある。その肩書きを失うことこそ本当のアイデンティティを失うことになるのだろう。

気づくべきは、自分には技術があること。それを活かして、違う仕事で新たなアイデンティティを獲得できるということ。




自分を見失うってのは、大抵妄想な事が多い。