テンプレート共よ、このサラダを見習ってオリジナリティを改めよ。
食堂で、単品サラダが130円で販売していることを知り、最近買っている。
単品での購入はほとんどいないらしい。定食に付くならそりゃ買わないだろうが、僕にとってはサラダ以外の成分が基本余計なので、単品だ。それ以上もそれ以下もない。
「気まぐれサラダ」と名付けられているその商品を注文すると、まるで1分以内に注文の品が来なければ代金を返金する、マクドナルドの制度が導入されているような、そんな早さで出てきた。
冷やされた器には、それと同程度の温度に冷たいキャベツの千切り、その上には千切られたサニーレタスが数枚、そしてグズグズに火が通り皮まで柔らかいカボチャとマヨネーズが混ざり合ったものがスプーン一杯分乗っかっていた。ワンプレートだ。
正直、何が気まぐれなんだかさっぱりだった。
が、次の日も注文してみると、カボチャのサラダは無く、代わりにスパゲッティのサラダが、その席についていた。
多分、毎日この席は入れ替わり立ち代わり変化するのだろう。ローテーションでないなら来週も買いたいな。
こういうランダム要素は嫌いでない。だが、「気まぐれ」という単語は、少々高いハードルをイメージしてしまうため、もう少し身の程を弁えた名前を名付けるべきだろう。
「ガチャサラダ」なんてのはどうだろう。
...そう褒めるな、センスの塊なんて使い古された言葉で僕がいい気になると思ってるのかい?
とまぁ、健康に気を遣う生活を送る中で、こんな小さな発見ができる。人とは違うようなルートは勇気が必要だが、また違った感性を身に着けられることだろう。